【コーディネーショントレーニング】
10年前くらい(もっと前?)から聞くようになったコーディネーショントレーニング。
今ではどのスポーツにも当たり前になってきた感もありますが、COVID19で暇なのでちょっとまとめてみました。
相変わらず知っている人は知っている内容です。
■コーディネーショントレーニングとは
人間の体が持っている能力を2つに分けて整理した時、「身体能力」と「運動能力」に分けられる。
身体能力・・・足の速さ、跳躍力、持久力等
運動能力・・・バランス感覚、リズム感、空間認識能力等
この運動能力の部分を伸ばすために「コーディネーショントレーニング」を用いる。
(「バスケットボールの教科書」鈴木良和氏著、ベースボールマガジン社から一部抜粋)
さらにざっくりまとめると、
・自分の体をイメージ通りに動かす
・怪我予防
・新しい技術や動きの素早い修得
といった物がコーディネーショントレーニングに期待できます。
個人的には、俗にいう「センスがある」というのは「コーディネーション能力が高い」と同義だと考えてます。コーディネーション能力の高さにより競技へのアジャストが早くて成長が著しい、よって「センス」という言葉で表現されるのではないかと。
そしてコーディネーション能力は以下の7つに分類され
・バランス能力(balance) 名前の通りバランス、体の土台。
・反応能力(reaction) 反応、反射神経
・リズム能力(rhythm) イメージした通りのタイミングで動く
・定位能力(orientation) 速さ、時間、距離感
・識別能力(differencing) 定位能力と連携して自分を操作
・連結能力(coupling) 複数の動作を同時に行う
・変換能力(adaptability) 状況の応じて動作を瞬間的に動作を変える
あまりにざっくり過ぎて語弊もあるかも知れませんが、この7つは下に向かって高度なものになっていきます。
まぁこの内容はググれば出てきますし、書籍もたくさん出てるので詳細は割愛。
501st、草加セルティックスでやってる物をそのうちブログとして紹介できればと思います。
コーディネーショントレーニングはバスケの専売特許ではありません。他の競技にも当たり前のように取り入れられています。
ただ個人的にはバスケという競技が子供の発育にとてもふさわしいのではと考えていて、
・ボールを手指で扱う(掴む、投げる)ことができる
・横方向に加えて縦方向にも体を動かす頻度が多い
・1チームあたり3人もしくは5人で試合をするため、ボールを触る頻度が高い
・各学校にゴールとボールがほぼ確実に備わっている上に競技を行う道具と場所が少なくて済む
・ボールを高速で動かすことが少なく、年少時に恐怖を感じづらい
といったような理由が考えられます。(もっとあるだろうけど思いついた範囲だけ)
猿が人間に進化した理由のひとつとして手指の精密動作を身に付けたからと言われます。小さい時から手指を使うことで脳の発達の一助になるかも知れません。また横方向に走り、縦方向にジャンプする。バスケほど縦横の動作が頻発する競技はそんなに無いんじゃないかと思います。
競技そのものがコーディネーションの要素を多分に含んでいると思うので、幼稚園や保育園でももっとバスケをする機会を増やせたらなぁ、とちょっと目論んでいますw
極論、山の中で鬼ごっこが最強のコーディネーショントレーニングと聞いたことがあります。
ただし今は21世紀、ゲームやインドア遊びも多い!そういうこちらもゲーム大好き、もしくは暇があればNBAを観戦してます。なかなか外遊びの機会が減っているのは事実ですよね。
だからこそ小中学生にはコーディネーショントレーニングが大事です。
バスケットボールに限らず、様々なスポーツ自体がコーディネーショントレーニングの側面を持っています。ですがスポーツによって偏りもあり、指導者がコーディネーション能力を正しく理解し、プレイヤーに足りない物を補えるような練習を作っていくのが理想です。
体幹メニューやランメニュー等、「身体能力」や一部の運動能力に偏りがちなスクールやチームも見受けられます。
しかし小中学生に必要な物を見極めるのも大人の立派な仕事。
またコーディネーショントレーニングのみを練習に取り入れて競技そのものの練習時間が減っては元も子もありません。いかに競技のドリルの中にコーディネーション要素を組み込むか。
指導者って思った以上にたくさん考えてたくさん悩んでいるんです。
コーディネーション、要は神経系ですね。それと同じくらいに身体の姿勢や筋肉も大事。心技体ってよくできた言葉です。
501stは「技」とともにコーディネーション(神経系)とモイストレッチとパワーヨガ(姿勢と筋肉)の「体」へのプログラムを提供しています。
COVID19が落ち着いたら、是非501stへご参加を!いつも通りの締めになりました!
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